アラキドン酸をサプリで摂取することで心の病が治る可能性がある!?
仕事や家庭のストレス、外出先での刺激など、さまざまなストレスにさらされながら生活をしているのが現代人です。
その中には、精神疾患にかかって、その症状に苦しみながら生活をしている人が多いと言われています。
精神疾患とひとことで言ってもさまざまな種類があります。
最近では、パニック障害、適応障害、うつ病などが知られるようになりました。
しかしこれらの他に発症率が高い精神疾患として知られているのが「統合失調症」です。
名前を聞いたことのない人もいるかもしれません。
100人に1人という割合で発症をしている病気であり、国籍や地域に関わらず、発症をする確率の高い病気でもあります。
統合失調症にかかると、幻聴や妄想が現れたり、リラックスが出来ずに疲労感が続くなどの症状があります。
音や人の気配に異常に敏感になったり、無気力になって、喜怒哀楽が少なくなるなどの症状が現れます。
はっきりとした原因はわかっていません。
脳内のドーパミンやセロトニンなどの神経伝達物質が失調をしていると言われています。
つまり情報処理能力や認知機能に障害をきたしているのではないかと言われています。
統合失調症の症状は、適切な時期に治療をおこなうことが出来れば、ある程度、回復をすることができます。
しかし年齢と共に症状が悪化をしていくという特徴もあるため、病気にかかっている本人や、支える家族にとって、つらい病気でもあります。
そんな、統合失調症の症状を改善させる効果があるとして期待をされているのが「アラキドン酸」です。
東北大学でおこなわれたラットを使用した実験があります。
アラキドン酸を摂取することで、統合失調症などの精神疾患の改善に効果が現れることが発見され、2009年4月に、その成果が発表をされました。
生まれてから生後4週までの間に、アラキドン酸を含むエサをラットに与え続けたみました。
その結果アラキドン酸を与えないで育てたラットよりも、神経細胞の生成率が30%も向上したのです。
また、統合失調症の発症は、胎児や乳児の時期に神経回路の形成が上手くおこなわれなかったことが原因だとも言われています。
妊婦や授乳中の母親がアラキドン酸サプリメントを摂取することで、発症を予防することが出来るとも考えられているのです。