高齢者

赤ちゃんを元気に育てるアラキドン酸

母乳には、赤ちゃんが成長をするために必要な栄養がバランス良く含まれています。 そして母乳を飲んで育った子供は、発育が良く、病気にもかかりづらいと言われています。
しかし、全ての母親から充分な母乳が出るとは限りません。 最近では、数ヶ月の育児休暇を取った後に、すぐに仕事に復帰をする母親も増えてきています。
そのため2014年に、子供用品メーカーが実施をしたアンケートによると完全母乳で育児をおこなっている母親は、全体の約5割程度と言われています。 残りの5割の人達は、ミルクのみや、ミルクを足したりしながら育児をおこなっていると言います。

そこで、母親達が気にすることが、ミルクで育てた場合の赤ちゃんへの影響です。
最近では、母乳に含まれている栄養成分についての研究が進んでおり、母乳にとてもに近い成分でミルクが作られています。
そのため、ミルクで育てたからと言って、成長に影響が出たり、病気にかかりやすくなったりする心配は、全くないそうです。

そして、乳児の成長に重要な栄養成分として、多くのミルクに配合をされているのが「アラキドン酸」です。
なぜアラキドン酸はお腹の赤ちゃんに必要なのでしょうか。
アラキドン酸は、DHAなどと同様に、もともと母乳に含まれている成分のひとつです。
1990年代にアメリカの学者が早産で生まれた赤ちゃんにアラキドン酸を与えて発育の経過を観察しました。 アラキドン酸を与えていない赤ちゃんよりも、与えて育てた赤ちゃんの方が、体重や身長の増加が順調であったという結果が出たのです。 他にもDHAが配合をされているミルクを与えた赤ちゃんと、DHAとアラキドン酸の両方が配合をされているミルクを与えた赤ちゃんに分け経過を観察してみました。 するとDHAとアラキドン酸の両方を与えられた赤ちゃんの方が、記憶力や言語能力に発達がみられたという結果も出ています。
このような臨床実験の結果から、2007年におこなわれた国連食品規格委員会では次のような規格案が採択されています。 「粉ミルクにDHAを配合する場合には、同量以上のアラキドン酸を配合する」 現在では、多くの日本の粉ミルクにも、アラキドン酸が配合をされるようになっているのです。