高齢者

アラキドン酸とcoxの関係

まずは「cox」なる馴染みの無い名称に関しての説明から説明をスタートしたいと思います。
一般の方々には正確な暗記こそ求めません。 その正式名称「シクロオキシゲナーゼ(Cyclooxygenase;)」の略称だと頭の片隅に認識しておいてください。
ちなみに物質としては「酵素」の分類に属します。

アラキドン酸という脂肪酸は体内に存在する他のさまざまな成分と関係し相互影響を通じています。 さまざまなアラキドン酸にその成分を変化させる特性を有しています。
私達の体内に於けるこの大変複雑な変化の中、細胞膜リン脂質から遊離アラキドン酸状態を経て2分される物質があります。 その内の1種類がPGG2と称される状態であり、その過程に不可欠な物質が今回着目のシクロオキシナーゼすなわちcoxなのです。

文章だけでイメージを的確に説明するのは至難の業です。 私達の細胞膜に結合しているリン脂質から生成されるのがアラキドン酸です。 そこからさまざまな物質が連鎖生成される過程に於いて「不可欠な物質」だと説明出来る物質です。
ちなみに先の流れの続きを補足しますと、前期のPGG2は更にPGH2となります。 そこから動脈壁や肺組織等と関連するPGI2、血小板や同じく肺組織等に関連するTXA2、そしてPGE2へと成分変化を続けて行きます。
coxの酵素としての存在と働き無くしてこれらを為す事は出来ません。 また酵素としての働きを見せるに際しては速攻性が無く、常に体内に必要十分量を備えている必要がある点も見逃せません。

以上の説明から、私達の体内でアラキドン酸が必要十分条件を満たす働きをする上で不可欠な物質である事が、ご理解いただければ幸いです。
この事実は視点を変えれば「coxにとってもアラキドン酸の存在無くして、自らの主たる存在意義が見出せない」と表現出来ます。
一方が欠落すれば私達の健康状態に甚大なマイナス作用が生じる可能性が否定出来ません。 人体の神秘がこうした普段全く意識しない部分で私達の健康な日常が守られている事実は興味深い限りです。