高齢者

アラキドン酸とcoxとcox-2

アラキドン酸は私達の体内で正式名称をシクロオキシゲナーゼと称される物質と関連しています。 この物質は私達の体調に関するプラスもしくはマイナスのさまざまな作用を届ける複数の物質を作り出します。
このシクロオキシナーゼの通称が「cox」なのです。

アラキドン酸とcoxが関係する事で新たに生み出される物質は、その過程の体系が決まっております。 1つの新たな物質に再度coxが関係する事で次の物質が作り出され、時にそれが「1つから1つ」もしくは「1つから複数」が作り出されています。 このように複雑な体系を有しているのですね。
そしてそれら各物質が、ある場面では私達の健康維持に不可欠な役割を担うかと思えるかもしれません。 しかし反対に痛みなど苦痛を届ける要因となる場面が混在しております。 こうした二面性が結果、私達が服用する医薬品のリスクである「副作用の誘発」とも関連しているのは興味深い事実です。

coxを噛み砕いて表現するに際し、「アラキドン酸からスタートして次々と作り出される物質の調味料」と言えば、イメージは伝わるかと思います。
そして注目すべき点として、coxにはcox-1とcox-2の2種類が存在している点が挙げられます。
アラキドン酸から次々と作り出される物質は、cox-1と関係する事でのみ作り出される。 あるいはcox-2でなければ作り出されない物質が各々複数存在するばかりか、2種類いずれと関係しても作り出される物質も有ります。 これが先に述べた体系を複雑化しているのです。

医療の世界では、このcoxとアラキドン酸を接触させない手法が重要です。 先に述べた苦痛を伴う症状の発症の未然防止や緩和を目的とした治療あるいは投薬が用いられています。
同時にcoxと関係する事で生み出される成分の不足あるいは欠乏が原因の体調不良が起こります。 この治療に際しては、真逆の効果を狙った医薬品の投与が行われるなど、ここでも二面性の存在が見逃せません。
cox-1とcox-2の2つの存在が私達の健康状態の「鍵」を握っています。 間違い無く、天使にも悪魔にもなると表現すれば大袈裟でしょうが、そんな存在であると頭の片隅に留めておいてください。