高齢者

アラキドン酸とグルココルチコイド

グルココルチコイドなる名称は馴染み薄でも、ステロイドと聞けば誰もがその存在をご記憶でしょう。
一般的にこのステロイドと称される薬品の大半がグルココルチコイドを指しているのが現状です。

ステロイドと目や耳にした際の第一印象は、人それぞれ二極化するかと思います。
筋肉増強剤から数々の副作用を連想される方。 またはスポーツの世界に於ける禁止薬物のイメージが先行しがちかと思います。 しかしあくまでも使用方法の一面に過ぎず、医療の世界では治療に用いられる場面も珍しくありません。
すなわち「適材適所」が強く求められる薬品であり成分であり、私達は無意識のうちにその大切な事実を認識しているのです。

このグルココルチコイドにはアラキドン酸の遊離抑制作用が存在しております。 これはグルココルチコイドが誘導するリポコルチンという物質がアラキドン酸の新たな生成を制御する働きを見せる事が関係しています。
アラキドン酸自体は体内の脂肪酸であります。 単体としての存在自体にはリスクは殆ど確認出来ません。 しかしcoxと反応する事で新たに作り出される物質が特定の病気や怪我を患う患者にとって、その症状を更に進行悪化させてしまう働きを見せます。
この流れを未然に防ぐ意味で、アラキドン酸自体の生成を未然に抑えてしまう治療法が選ばれるのです。 これが選択されるのは極めて自然であり、これにグルココルチコイドが用いられるのです。

アラキドン酸やグルココルチコイドなどの体内物質に限らず、全ての存在にはプラスとマイナス両面の特性が存在しています。
それは私達の日々の生活の場面に於いても数え切れず存在しています。 ある時には非常に有益なアイテムが他の場面では邪魔極まり無いケース、誰もが経験をお持ちでしょう。
今日の化学あるいは医学の分野での研究成果を通じています。 こうした二面性を適材適所で有効にコントロールする事が重要です。 そういったことからリスク回避と同時にその特性を最大限活かすノウハウが、今日この瞬間も新たに模索から実践されているのです。