高齢者

脳の活動のために必要なアラキドン酸とは

アラキドン酸は、魚、肉、卵などに多く含まれる脂肪酸の一種です。
「脂肪」という言葉を聞くと、体に悪いようなイメージを持つ人もいるかもしれません。 しかし脂肪酸には、大きく分けて「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」という2つの種類があります。 これらを過剰に摂取をすることで、血液をドロドロにさせて、動脈硬化を引き起こしたりします。 また中性脂肪やコレステロールなどを増やして、肥満などの原因となる場合が多いと言われているのは、主に飽和脂肪酸の方だと考えられています。
飽和脂肪酸よりも、不飽和脂肪酸の方が、動脈硬化や生活習慣病などになりづらい理由のひとつとして挙げられます。 飽和脂肪酸は、常温で固まりやすいことに対して、不飽和脂肪酸には、常温でも固まりづらいという特徴があることがあげられます。

そんな不飽和脂肪酸のひとつでもあるアラキドン酸は、人間の健康を維持するための重要な働きをおこなう成分だと言うことがわかってきました。
人間の体は、約60兆個もの細胞から構成をされており、その細胞の一つ一つが細胞膜という保護膜に覆われています。
アラキドン酸には、免疫を調整する成分を作り出したり、細胞膜を構成したりする働きがあります。 とくに、脳に占めるアラキドン酸の割合は、頭の回転を良くする成分として有名なDHAの次に多いと言われています。

固まりづらく柔軟性のある性質を持ったアラキドン酸に覆われた脳細胞は、神経細胞同士の情報の伝達をスムーズに行うことができるようになります。 その為、脳の活動が活発となり、記憶力が上がったり、頭の回転が早くなったりする効果があると言われています。
ただし、アラキドン酸は体内で作り出すことのできない必須脂肪酸のひとつであります。 植物などに含まれるリノール酸を摂取することによって、ある程度のアラキドン酸を体内で合成することはできます。 しかしリノール酸をアラキドン酸に合成する力は、年齢と共に弱まってくるのです。 とくに中高年の方は、体外から積極的にアラキドン酸を摂取する必要があると言われています。