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アラキドン酸とオレイン酸

色々な物質名の中でもおそらく、比較的馴染みが有ると思われる「オレイン酸」なる名刺です。 お手元の調味料のパッケージやラベル上で確かめられた記憶をお持ちでしょう。
主にオリーブ油に含まれる成分として知られるオレイン酸は、科学的には「一価不飽和脂肪酸」に分類されます。
脂肪酸という点ではアラキドン酸と同一カテゴリです しかし、不飽和脂肪酸のアラキドン酸と細かい部分での分類が異なります。 いわば「親戚関係」的な位置付けだと捉えていただければ、その距離感が推察出来るかと思います。

オレイン酸は酸化しにくく、その物質形状の維持力に優れた特徴を有しています。
そして何より着目すべきポイント、それは「オレイン酸からアラキドン酸が作り出される」という、生成の順番なのです。
オレイン酸は他の物質と反応する事でリノール酸を生成します。 そこからγ-リノレン酸、ジホモ-γ-リノレン酸を経て、アラキドン酸が作り出される過程を辿ります。
こちらの方面に有る程度の予備知識をお持ちの方々のイメージとして、これら脂肪酸はアラキドン酸から順番に生成される先入観が先立ちがちです。 しかし、オレイン酸に関しては「アラキドン酸生成に必要な物質」という位置付けとなります。

オレイン酸単体での私達の体内での働きに関しては、体感的に自覚する活動を見せているとは言い切れません。
ですが先述の通り、各種必須脂肪酸の体内生成に於いて「無くてはならない物質」である事は確固たる事実です。 オレイン酸無くしてアラキドン酸は生成されない事実が、それを裏付けています。

この予備知識を頭の片隅に、今後調味料などを用いられる際には是でも非、含有成分に1度目を通して頂ければと思います。
思わぬ商品にオレイン酸の含有が明記されていたとすれば、それらを用いる事が体内のアラキドン酸生成に繋がる事を意味しています。
ネット検索を用いても、一般レベルで理解出来るオレイン酸関連の配信は殆ど見当たらない現状も有ります。 こうしたチェックの習慣を通じ、少しだけ化学の世界が身近に感じられれば幸いです。