高齢者

ベジタリアンとアラキドン酸

いわゆるベジタリアンを自認される方々の比率は、もしかしたら緩やかながらも右肩上がりで増加を続けているのかも知れません。
それまでは通常の食生活を続けておられた方が、何らかのキッカケに影響されて、あるいは明確な意図を持ってベジタリアンに転身される。 そんなケースも数え切れず、その理由は十人十色でしょう。
一般的に「健康に良いイメージ」が先行しがちの感が見られるベジタリアンですが、栄養学的に冷静に検証した場合はどうでしょう。 必ずしもその限りでは無い現実を、現在ベジタリアン生活を継続中の方、現在そちらへの転身を思案中の方双方には知っておいて頂きたい限りです。

私達は食物を通じ、さまざまな栄養素を体内に摂取します。
特定の食物からしか摂取出来ない成分も数多く、バランス良い食生活が推奨される理由が存在している事は、今更声を大にするまでもありません。
当然動物すなわち肉や魚を食さなければ十分な摂取が叶わぬ成分も複数です。 それらはベジタリアン生活では体内に補う事が出来ず、更には欠乏が健全な生命体維持に悪影響隣兼ねないリスクが伴います。 それについては、どうか冷静に捉えて頂ければと思います。

私達の細胞膜内に存在する必須脂肪酸のアラキドン酸もまた、肉(魚肉)を食する事で体内生成を促進させています。 必要量を体内に蓄積せねばならない物質です。
アラキドン酸は植物には基本含まれておらず、この事実がベジタリアンの方々の「アラキドン酸欠乏」のリスクを大きく高めているのが現実なのです。

どうしてもベジタリアンを貫きたい強い意思をお持ちであれば、サプリメントなどのアイテムを通じての摂取が可能です。
アラキドン酸の欠乏は時に身体内に深刻な悪影響を招き兼ねません。
ベジタリアン生活が長く、特に悪しき自覚症状が無い皆様にも、この科学的そして医学的データの存在を一旦呑み込んで頂ければ幸いです。
健康維持を目的のベジタリアン生活が、結果逆効果となっては本末転倒ですし、何より残念過ぎる展開です。